気候変動・影響の現状

気候変動・影響の現状

  1. ホーム
  2. 気候変動情報
  3. 気候変動・影響の現状

「沖縄地方の気候変動」(沖縄気象台HP)から、県内の気候や海洋の経年変化のうち、代表的なものを紹介します。

なお、詳しくは、沖縄気象台のHP(沖縄地方の気候変動 これまでの変化(観測事実))をご覧ください。(沖縄気象台のページへリンク)

1. 県内の平均気温について

沖縄地方の年平均気温は様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。

  • 日最低気温沖縄地方平均(年)の図表

    年平均気温(沖縄地方平均-年)

  • 日最低気温沖縄地方平均(年)の図表

    日最高気温(沖縄地方平均-年)

  • 日最低気温沖縄地方平均(年)の図表

    日最低気温(沖縄地方平均-年)

折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

2. 県内の真夏日・熱帯夜について

  • 沖縄地方の真夏日と熱帯夜の年間日数は、長期的に増加しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 真夏日の日数沖縄地方平均(年)の図表

    真夏日の日数(沖縄地方平均-年)

  • 熱帯夜の日数沖縄地方平均(年)の図表

    熱帯夜の日数(沖縄地方平均-年)

棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

3. 降水量について

  •  

沖縄地方の年降水量に統計的に有意な変化傾向は見られません。

  •  沖縄地方のアメダス観測地点でみると、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。
  • 最近10年の沖縄地方では、日100mm以上の大雨発生回数が全国平均に比べて約2倍の頻度で発生しており、防災上の十分な注意が必要です。
  •  ただし、より長い統計期間を持つ観測地点で見ると、沖縄地方では、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は見られません。
  •  沖縄地方の無降水日数(日降水量1.0mm未満の日数)に統計的に有意な変化傾向は見られませんが、那覇、南大東島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で増加していると
  • みられる地点があります。
  •  また、年最大日降水量(年間で最も降水量の多かった日の降水量)には統計的に有意に増大傾向が現れています(信頼水準90%以上で統計的に有意)
  •  
  •  
  •  
  • 日降水量100mm以上の年間日数沖縄地方平均(年)の図表

     

  • 日降水量100mm以上の年間発生回数


  • 日降水量1mm以上の年間日数沖縄地方平均(年)の図表

     

  • 年最大日降水量

     

棒:年々の値、青の太線:5年移動平均、赤の直線:長期変化傾向(信頼水準90%以上で有意な長期変化傾向がある場合のみ表示)。
那覇、名護、久米島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島の7地点平均。

4. 台風について

沖縄地方への台風の接近数には統計的に有意な変化傾向はみられていません。

また、「強い」以上の勢力で沖縄地方に接近する台風の数と割合には、統計的に有意な変化傾向はみられていません。

  • 台風の発生と接近数の図表

    台風の発生と接近数

    台風の発生数(青線)と沖縄地方への接近数(赤線)。いずれも細線が年々の値、太線が5年移動平均値。統計期間は1951~2022年。

  • 「強い」勢力以上の接近台風の数と割合の図表

    「強い」勢力以上の接近台風の数と割合

    「強い」以上の勢力で沖縄地方に接近した台風の数(赤線)と、それが沖縄地方に接近した全台風に占める割合(%)(青線)。いずれも細線が年々の値、太線が5年移動平均値。統計期間は1977~2022年。

5. 沖縄周辺海域の海洋について

  • 沖縄周辺の海域の年平均海面水温は長期的に上昇しています。

また、那覇と石垣の年平均海面水位は、統計開始以降、どちらも上昇しています(信頼水準99%)。

  •  
  • 海面水温の経年変化の図表

    海面水温の経年変化

    「東シナ海南部」、「先島諸島周辺」、「沖縄の東」での海域の上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率よりも大きくなっています。

  • 海面水位の経年変化の図表 那覇
    海面水位の経年変化の図表 石垣

    海面水位の経年変化

    海面水位平年差(cm)は年平均潮位から平年値(1991~2020年平均)を引いたもの。橙の細線:年々の値、赤の直線:長期変化傾向(信頼水準90%以上で有意な長期変化傾向がある場合のみ表示)。使用地点:那覇(1967年~)、石垣(1969年~)。 なお、地盤変動は考慮していない。