「沖縄地方の気候変動」(沖縄気象台HP)から、沖縄地方の気温や降水量など気候モデルによる将来予測のうち、代表的なものを紹介します。
なお、ここでは、以下の2つのシナリオの下で、それぞれ沖縄の気候が20世紀末と比べてどう変化するかの予測を示します。
- 2℃上昇シナリオ(RCP2.6):21世紀末の世界平均気温が工業化以前と比べて約2℃上昇。パリ協定の2℃目標が達成された世界に相当。
- 4℃上昇シナリオ(RCP8.5):21世紀末の世界平均気温が工業化以前と比べて約4℃上昇。追加的な緩和策を取らなかった世界に相当。
なお、詳しくは、沖縄気象台のHP(沖縄地方の気候変動 これからの変化(将来予測))をご覧ください。(沖縄気象台のページへリンク)
1. 気温の将来予測
21世紀末の沖縄地方は、20世紀末と比べて、次のとおり気温に関する将来予測がなされています。
平均気温:年平均気温は2℃上昇シナリオで約1.0℃、4℃上昇シナリオで約3.3℃上昇します。
猛暑日:年間猛暑日日数は2℃上昇シナリオで約1.5日、4℃上昇シナリオで約57日増加します。
真夏日:年間真夏日日数は2℃上昇シナリオで約32日、4℃上昇シナリオで約92日増加します。
熱帯夜:年間熱帯夜日数は2℃上昇シナリオで約35日、4℃上昇シナリオで約97日増加します。
年平均気温
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マップ
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グラフ
予測される変化 21世紀末(2076~2095年)と20世紀末(1980~1999年)の差を示します。
棒グラフ:赤い棒は4℃上昇シナリオ(RCP8.5シナリオ)、青い棒は2℃上昇シナリオ(RCP2.6シナリオ)による変化量です。20世紀末の値が0もしくは灰色の棒です。また、年々変動の幅を細い縦線で示します。
猛暑日(日最高気温35℃以上)・真夏日(日最高気温30℃以上)・熱帯夜(ここでは日最低気温25℃以上)
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グラフ
予測される変化 21世紀末(2076~2095年)と20世紀末(1980~1999年)の差を示します。
棒グラフ:赤い棒は4℃上昇シナリオ(RCP8.5シナリオ)、青い棒は2℃上昇シナリオ(RCP2.6シナリオ)による変化量です。20世紀末の値が0もしくは灰色の棒です。また、年々変動の幅を細い縦線で示します。
2. 降水の将来予測
21世紀末の沖縄地方は、20世紀末と比べて、次のとおり降水に関する将来予測がなされています。
大雨の頻度:1時間降水量50mm以上の年間発生回数は2℃上昇シナリオで約2.4倍、4℃上昇シナリオで約2.1倍増えます。日降水量100mm以上の年間発生回数は2℃上昇シナリオで約1.5倍、4℃上昇シナリオで約1.4倍増えます。
大雨の強度:年最大日降水量は2℃上昇シナリオで約110mm、4℃上昇シナリオで約80mm増えます。
無降水日数:無降水日数は4℃上昇シナリオでは約8日増えます。
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年降水量
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1時間降水量50mm以上の年間発生回数
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日降水量100mm以上の年間日数
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無降水日数(日降水量1.0mm未満の日数)
予測される変化 21世紀末(2076~2095年)と20世紀末(1980~1999年)の差を示します。
棒グラフ:赤い棒は4℃上昇シナリオ(RCP8.5シナリオ)、青い棒は2℃上昇シナリオ(RCP2.6シナリオ)による変化量です。20世紀末の値が0もしくは灰色の棒です。また、年々変動の幅を細い縦線で示します。