農業・林業・水産業の適応策

　沖縄県では温暖な気候を活かしたマンゴー栽培などの農業やモズク養殖などの水産業が盛んに行われている中で、気候変動による自然環境の変化に伴う農林水産業への影響・被害、栽培適地の変化に伴う産地競合が懸念されています。今後、気温の上昇又は自然災害の強大化に対して、農作物の高温耐性品種の導入や、環境変化に対応した水産養殖技術開発など、農林水産資源を守るための適応策を展開しています。主な適応策は以下のとおりです。

　〇水稲
　　気温の上昇の程度によっては、栽培品種を変更する影響の可能性があることから、
　　地域適応性に対応した品種を選定するため、奨励品種の栽培試験に取り組んでいます。
　

　〇果樹
　　マンゴーの秋冬期の高温による着花着果の不良の発生、パインアップルの気温上昇による
　　収穫期が早まることが予測されているため、気候変動に対応した果樹優良品種の開発、
　　安定生産技術の開発に取り組んでいます。
　
　〇水産業
　　サンゴ礁や海草藻場類の減少に伴う水産資源への影響が懸念されることから、沿岸域にお
　　ける水産資源状況調査などに取り組んでいます。